平成29年3月24日 兵庫県議会にて所信表明をしました

井戸敏三(いどとしぞう)「この夏に予定されている知事選挙について、私の所信を明らかにさせていただきます。

振り返れば、私の県政の序章は、県内各地を巡り、県民と地域の将来を語り合った夢会議にあります。参画と協働で作り上げた21世紀兵庫長期ビジョンを掲げ、平成13年7月、知事選挙に挑みました。

初当選の栄に浴した一期目は、阪神・淡路大震災からの創造的復興に全力を尽くしました。震災から10年をどう迎えるかに心を砕き、復興計画をほぼ達成することができました。二期目は、震災復興10年を経て、のじぎく国体において「ありがとう 心から・兵庫から」と全国に感謝を伝えることができました。そして、将来に目を向け、ポスト震災復興の新たなステージのもと元気な兵庫づくりをめざしました。三期目は、県民のニーズに即した県政の実現には県財政の構造改革が不可欠であり、平成30年までの行財政構造改革に乗り出しました。

そして、今期は、本格的な人口減少に対応するため、「地域創生」に取り組んでいます。これから数十年間、人口は減少を続けるでしょう。その速度をできるだけ抑制し、たとえ人口が減っても、少子高齢化が進んでも、活力あふれる元気な地域を創らなければなりません。兵庫はこれまでも幾多の困難を乗り越えてきました。私たちならできるはずです。今こそ兵庫ならではの地域創生を成し遂げようではありませんか。

過去も今も変えることはできません。しかし、今を生きる私たちは未来を創ることができます。そして、未来を生きる世代へ、希望に満ちた兵庫を引き継ぐ責任を私たちは負っています。改めて地域の力を結集し、今を生きる県民と共に新しい兵庫を創造する道筋を付ける。それが私の役目だと考えています。

来年は明治維新から150年、本県設立150年を迎えます。その時代を生きた人々は、現在の日本を想定することができたでしょうか。今の兵庫を念頭において行動してきたのでしょうか。いや、できるはずはありません。しかし、その時々の課題をしっかりと見つめてシナリオを描き、柔軟に、したたかに対応してきたのです。それほどに150年は変化への対応の連続でした。

内外ともに変化が激しくなり、先の見えない中、私たちは150年の節目を迎えます。今こそ、時代の荒波を乗り越えてきた先人の足跡を振り返り、これからどのような兵庫を創っていくのかを考える時です。私の県政の基本姿勢である「参画と協働」の原点に立ち返り、県民の夢や願いをもとに改めて兵庫がめざす姿を描き、そのスタートを切りたいと決意しています。

今、私たちが直面している課題は6つあります。

まず第1は、平成20年からの行財政構造改革の目標、平成30年の収支均衡を実現し、31年以降の行財政に筋道をつけることです。

第2は、地域創生を本格的に軌道に乗せることです。人口減少下でも、少子高齢化が進んでも、兵庫のポテンシャルを活かし兵庫の活力を持続させることです。

第3は、震災から22年、その経験や教訓を風化させず、安全な地域をつくることです。

第4は、2025年問題に象徴される高齢社会への不安に対し、安心でき、支え合う仕組みを構築することです。

第5は、もっともっと交流を増やすことです。交流基盤やまちづくりを進め、「会いたい 行きたい 住みたい」兵庫としなければなりません。

第6は、成熟社会にふさわしい国のあり方、地方の自立を求めて、国に対峙していくことです。

兵庫の強み、それは五国の多様性です。国境を超える人や物の移動が活発な時代だからこそ、それぞれの地域が独自の魅力を持つ自立した存在にならなければなりません。ふるさとを愛する県民と共に五国の個性を伸ばし、活かす。そして、その多様な五国が連携し、総合力を発揮する兵庫を創る。それこそがこれからの兵庫です。

先般、県内各界から引き続き県政運営を担うべく、この夏の知事選挙に出馬するよう要請をいただきました。身に余る光栄であり、心から感謝します。

困難な道のりになるとしても歩みを止めることなく、兵庫の未来を切り拓いていく責務を果たすため、私は、知事選挙への出馬を決意しました。

県議会をはじめ、県内市町とも緊密に連携しながら、これまでにも増して、県民主役、生活重視、現場主義の県政に努める覚悟です。

議員の皆様には、私の本意をご理解いただき、引き続き一層のご指導ご鞭撻をいただきますよう心からお願い申し上げます。

ありがとうございました。」

平成29年3月24日

兵庫県知事  井 戸 敏 三

私が目指す兵庫像

安全元気 ふるさとひょうご

私の基本姿勢

  • ●参画と協働 共生と連帯
  • ●県民本位 生活重視 現場主義